「スマホ教室」はシニア世代のデジタル・トランスフォーメーションです!

「スマホ教室」はシニア世代のデジタル・トランスフォーメーションです!

2020年9月16日

女子部JAPANは2017年から、50歳からの女性誌部数ナンバー1雑誌「ハルメク」のシニア向けスマホ講座で、カリキュラム作成や講師を担当しております。5人に1人、娘世代の講師がついて教えるスタイルが好評です。これまで、疑問に耳を傾け、操作や楽しみ方を教えたシニア世代の方々は400人以上! そこでわかった、シニアのデジタルトランスフォーメーションの基本をお伝えします。

生声収集】 シニア世代が本当に困っていることは?

2017年頃は、電話、メール、カメラ以外は利用していない「スマホ超初心者」が多かったシニア世代ですが、最近はもう一歩進んでスマホアプリでやりたいことが見えてきた「初級者層」と、2層に分かれていると感じています。どちらにも共通していることは、みなさんが思うよりも困っていることがちょっと手前にあること。意外なことにシニア世代は困っているのです。

★操作に関する困りごとや不安とは?

・講座内でパスワードのかけ方を教えているのですが、「設定したけれど忘れそうなのでやっぱり解除してほしい」という方が多いです。

・パスコードを忘れたりする恐れがないので、iPhoneでは指紋認証をおすすめしています。ただ、冬場の講座では、乾燥しているからか、指紋がなかなか読み取れない人も。意外な発見でした。

・アプリをダウンロードしたときに表示される「○○を許可する」などの意味がわからない。教えてくださいとよく言われます。アプリ内でカメラの使用や位置情報との連携を許可する、ということなのですが、伝わりにくいようです。

・写真、メール、LINEの友だち、無料でLINEスタンプを発行する企業からのお知らせ……etc. 「いらない」と思ったものはとにかく消したい!という方が予想以上に多いです。整頓好きというよりは、「いらないものを入れている=良くない」という気がするようです。

・「タップ」「フリック」などの操作用語や、「KB」や「MB」などの単位、よく聞く用語や表示される用語の意味がわからないと言われます。ほかにも、「ストレージ」「クラウド」などは難易度が高めです。講座では専門用語をなるべく使わず、たとえば「タップ」を押す、「フリック」をなぞる、などと説明しています。

・文字打ちが苦手な方は本当に多いです。器用にタッチペンを使っている方もたまにみかけますが、ほとんどの方はフリック入力ではなくケータイ打ち。ですので、講座では、「音声入力」をおすすめしています。調べ物や行き先の地図を調べるとき、あらゆる場面で音声入力を活用しています。

・わりと多いのが「地図の見方がわからない」というご意見。通常、地図アプリは北が上になっており、自分の位置(スマホの向き)を確認しながら利用するわけですが、「カーナビみたいに見られないの?」というリクエストは多いです。

★アプリに関する困りごとや不安とは?

・フリマアプリにトライしたい、という方が増えています。実際にシニアの利用数も増えていると聞きますが、教えていて実感することは、利用方法よりも登録が難しい! とくにパスワード決め(英数小文字ならまだしも大文字を混ぜるとなると大変!)と二段階認証(SMSにコードが届く仕組みがわからない!)は難関です。

・文字入力に時間がかかる方が多いので音声入力をおすすめしていますが、「メルカリ」などで商品紹介を入力するのは、音声でも困難。そこで「コピペ」機能はとても便利なので教えたいのですが、指使いが難しいのです。

・「LINE Pay」や「PayPay」など、シニア世代もQRコード決済のアプリへの関心は高いのですが(昨年11月の講座では満員御礼でした!)、口座番号を紐付けるのが難しいと感じました。また、安全性を説明しても「なんだか怖い」と感じている方も多いよう。セブン銀行で現金をチャージする方が多かったのが印象的です。

・ただし、「メルカリ」などは口座番号を入れないと売上を入金できないので、フリマアプリの利用促進には、そこが難題だと感じています。

★うれしい誤算! シニアの感動ポイントはココ

・スクリーンショットのやり方を教えたときはとても喜んでもらえました。地図アプリなどを前もって調べておき、スクショをとっておけば、通信状況が悪くてもすぐ見られますし、現地で慌てることもありません。

・乗換案内のアプリを紹介するときには、バスの時刻表も調べられることを教えています。シニア世代はバス利用者が多いと改めて実感するくらい、喜んでくれます。

・LINEのビデオ通話に感動してくれる方が多いです。お孫さんとのコミュニケーションはもちろん、カメラを外側に向ければ、道に迷ったときにあたりを映したり、買い物で迷ったものがあったときに商品を映したり、様々な活用法があることをお伝えすると納得していただけます。

・グーグル翻訳のカメラ翻訳機能は、デモンストレーションで披露するとかなり反響があります。海外旅行のレストランのメニューにかざすと便利ですが、今は海外にはなかなか行けないすね……。

・娘さんに教えてもらいたいけど、何度も同じことを聞くと怒られるので聞きづらい……ということをよく耳にします。私たち女子部JAPANの講師は30〜40代を中心にチームを組んでいるので、娘さんに近い世代!? 親しみを持っていただいてるおかげで、私たちも笑顔で丁寧に教えることができております。

【実績】ていねいに、やさしく。教材と教室はわかりやすいと好評です

スマホ講座を担当し、直にシニア世代に触れ合ったことで、講座はもちろん、シニア向けのスマホ・コンテンツを企画・制作することが増えました。私たちは、「シニアとはこういうものだろう」という予想ではなく、実際に400名以上のシニア世代とコミュニケーションをとったからこそわかる、読者のツボをおさえたコンテンツ作り(文章・イベント含む)ができるのだと自負しています。お手伝いできることがあれば、ぜひ!ご相談くださいませ。

★スマホ教室

2017年から年2回のペースで雑誌「ハルメク」のスマホ講座のカリキュラム制作と講師を担当しています。その他にも、ショッピングモールやプロバイダーの会員さん向けに行ったこともあります。

★雑誌や書籍の監修

雑誌「ハルメク」で年2回行われる「スマホ特集」や付録の用語集の監修を担当しています。スマホ講座で実感したシニア世代の困りごとをもとに、企画出しをしています。女子部JAPANを運営する都恋堂は、企画制作会社でもあるので、誌面制作ももちろん可能です。

★雑誌やWebでの連載

雑誌「ハルメク」で毎月「スマホ塾」という連載を担当しています。基本の使い方から、キャッシュレスアプリの使い方など、少し先行くユーザー向けの企画も展開しています。わかりやすく丁寧に構成しています。

小学館のWebマガジン「サライ.jp」では、「スマホ基本のき」と題して、日常で使える小ネタを紹介しています。コロナ禍では、ネットショッピングやデリバリーの利用法も取り上げました。

★ムックまるごと企画・制作

コロナ禍でなかなか会えなくなってしまったお孫さんやお子さんと、簡単にビデオ通話をする方法を教えるムックを、企画から制作までまるっと担当することもあります。「孫の顔が見たい!はじめてのスマホでビデオ通話」(扶桑社)では、オンライン帰省に利用できるアプリを紹介。ハウツーだけでなく、お孫さんとビデオ通話をつかって遊ぶ方法も提案しました。

※ほかにも実績はありますので、直接ぜひお尋ねください。

シニアのスマホリテラシーが向上すると、みんなが喜ぶ!

私たちはスマホに関して困っているシニアの現状をたくさん目にしてきました。昨今のコロナ禍での自粛生活においてはスマホは不可欠と感じた手前、余計にシニア世代の方々が困っているのではなかと心配になりました。

キャリアショップやご家族のフォローだけではまだ十分にスマホ操作を習得できない状況です。プログラムありきの講座はたくさんありますが、なんでも質問できる機会はあまりないのかもしれません。

そこで、私たちは2020年度から、今まで以上にシニア向けのスマホ教室に力を入れることにしました。

もちろんご本人たちを救いたい!という思いがあります。しかし、それだけではありません。シニア世代のスマホリテラシーが高まり、情報収集やネットショッピングはもちろん、IoTの活用や将来的にはMaaSの導入まで視野に入れれば、シニア世代のライフスタイルは断然便利になるうえに、寄り添う家族の負担も減ります。また、キャッシュレス決済やオンラインでの買い物などを習得すれば、経済の活性化はもとより、個々人のコロナ対策にも繋がります。

さらには、スマホの使い方を習得したシニア世代の方が、まわりのお友達に教えることで、コミュニケーションも活発になり、地域の活性化にもつながる可能性もあります。

今年、女子部JAPANでは、「シニア向けスマホ学習システム」という名前で、教科書と教室をセットにしたものを販売するプロジェクトを開始しました。第1フェーズは新宿区からシニア世代のスマホリテラシーを向上させ、第2フェーズでは、その実績をもってオンライン教室を展開し、全国のシニア世代のスマホリテラシーを高めていこうと考えています。
 全国のシニア世代ののスマホリテラシーを高めることは、SDGs17の目標のなかの3「すべての人に健康と福祉を」、11「住み続けられるまちづくりを」の達成にも貢献できます。

さらに言えば、少しアナログに感じるかもしれませんが、シニアの向けスマホ教室は、シニア世代のデジタル・トランスフォーメーションであり、さらにそれを加速させるヒントがたくさん詰まった取り組みだと思います。

もし、シニアのITリテラシー向上を!と考えている方がいたら、ぜひご一緒しませんか?

・シニアのスマホ事情をもっと知りたい方

・シニアのスマホリテラシーを一緒に上げたい方

・コンテンツの作り方や教室の実施方法を知りたい方

ぜひ、ご連絡くださいませ。取材などもぜひ!

(女子部JAPAN部長・小林奈巳)

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